フランスの携帯事情


 ちょっとマニアックなお話です。
今回は、携帯電話の外装や、基本的な仕様についてふれたいと思います。


↓現在同居している私も含めた3名の携帯電話です

左から、Bouygues Telecom、SFR、Orange。偶然3社全て出揃いました☆^v(*^∇’)乂(‘∇^*)v^☆ヤッタネ!!
 日本と比べるとやはりフランスの携帯電話は旧式なものがほとんどで、昨年あたりからやっとちらほらカ
メラ付き携帯を見かけるようになってきました。
 私見ですが、なぜか外装を好みのものに変えられる携帯が日本より多いように感じます。
 たとえば、SFR(NOKIA)の場合



↓裏側です



大きく異なるのが、データ管理の形式です。



↑日本のテレホンカードと同等の大きさのカードの下に各社のSIMカードを並べてみました。


↓裏側です。







小さいですが、電話番号やSMS(電話番号同士でメッセージのやり取りができる)などの個人情報が全
てこの中に入っています。日本では携帯電話を水につけてしまってデータを全部失ってしまうケースもあ
ると思いますが、本体が壊れてもカードが無事なケースが結構あるのでありがたい存在と言えます。
ちなみに購入時のSIMカードは下のような状態です









↓SIMカードはバッテリーケースに格納します





↓バッテリーはリチウムイオンですが、日本のものより厚ぼったく、ちょっと大きいです。



ちなみにこれら3つの携帯電話はいわゆるプリペイド式の携帯電話で、フランスでは通常契約よりもプリ
ペイド式の携帯が流通しています。日本とは正反対の契約状況であるのにはいくつか理由があります。
①即時解約が困難
 通常、解約する2、3ヶ月前に契約先に連絡を入れる必要があり、きちんと連絡をしていても解約処理さ
れずに料金を引き落とされたりといったトラブルが発生する事があります。また、盗難の被害にあった場
合も例外ではないため、実際は使っていない電話の料金を支払わなくてはならないリスクが…(>_<) ②プリペイド携帯電話の機能が充実している
 私の所持している携帯の会社ORANGEを例に取りますと、発信にはプリペイド携帯のカードを購入す
る必要がありますが、使い切ったり、利用期限を過ぎても再登録期限が切れるまで着信と留守電が聞け
ます。しかも、再登録期限が6ヶ月と長いんです。日本の場合はカードの利用期限が過ぎると着信できな
くなりますし、電話機本体に簡易留守電の機能がついていない限り留守電は利用できないんですよねぇ。
また、SMS(電話番号を宛先としたメッセージサービス)が同じ会社間でなくても利用できます。
③通常契約の手続きに時間がかかる
 外国人が通常契約をしようとするとまずフランスに口座を開いてからでなくてはならず、口座の開設に
1、2週間は最低かかります。必要なくなれば解約の手間も出てきます。対照的に、プリペイド携帯は
パスポートなどの身分証明書と現金を用意すればすぐに入手できますし、必要なくなれば帰国売りで他
人に売り渡すことが可能です。
 以上をまとめると、着信の方が発信よりも多い場合はプリペイド携帯の方が断然安上がりで、e-mailを
利用しなくても手軽にメッセージの交換ができますし、必要なくなれば売り渡すことで現金かもできるので、
発信が多いとか機種変更を頻繁にしたいという人でもなければ通常契約にメリットがないと言えるでしょう。
次回は、各社のサービス内容についてふれたいと思います。


“フランスの携帯事情” への6件のフィードバック

  1.  わたしが、携帯のお仕事をしているので、興味深々で見ました♪
    わたしからも、マニア的なコメントを。。。
     フランスを含め、ヨーロッパはGSMと言う電波方式が主流です。例えば、イギリスに本社のあるVodafoneはGSMの代表ですね。vodafoneはイギリスの旧植民地にたくさん進出してます。
     また、アメリカ、オーストラリア等の太平洋側は、cdma方式が主流です。日本でも、VGAやFOMA、WIN、cdma1Xがありますが、すべてcdma方式です。ただ、vodafoneやDocoMoは、GSMと互換性があります。auはグローバルパスポートに代表されるように、太平洋側の国々に互換性があります。
     あと、日本は独自のデジタルっていう電波方式も残っています。
    通信速度の遅さや、通話品質が劣るので、衰退してきてます。。。
     マニアックですいませんです。。。
    今、日本の携帯電話の技術は、かなり輸入されています。ヨーロッパにはi-modeの技術もさかんに、提供されていますし、アジアやヨーロッパでは、made in japanの携帯電話も結構あります。
     日本の携帯電話は、技術的には素晴らしいですが、結構、モトローラや、エリクソン、ノキアのような、デザインが素晴らしい携帯を熱望するユーザーが多くなってきました。
     日本の技術プラススウェーデン系、アメリカ系のデザインが融合した携帯は爆発的に売れるのがこの頃の傾向です。

  2. そうですね、PDC(デジタル)はauでは既に廃止済みだったように思うんですが、他社ではまだ残ってるんですね。
     通信速度はともかく、通話品質の面ではPDCではよかった地域の品質が落ちるケースもあると聞きますので、PDCと新通話方式の併用が当面は妥当だと思っています。
     vodafoneはともかく、auのグローバルパスポートは利用可能地域に制限がありますし、DocomoもVodafoneに比べると海外で気軽に使えるというイメージに程遠いですね。
     個人的には、日本の携帯は余計な機能が増えすぎて、非実用的になっていっていると思います。
     特に1社ダントツにあさっての方向へ驀進して自滅しつつあるようにも…

  3. フランス渡航後に最初にすべきこと

    今日は一口メモ。長期滞在でフランスに渡航した場合,渡航後すぐにしなければならない…

  4. ちょっと教えていただきたいのですが、フランスの携帯電話へのSMSをネット上から送れるシステムはあるのでしょうか?シンガポールなどでは、各キャリアーのURLにネットからただでSMSを送れるようにしてあるのですが、、、

  5. >sunnysunshineさん
    この記事を書いた時にsmsについて調べてみましたが、ネット上から送れるシステムは有料のサービスしかなかったように思います。
    折角質問頂いたことですし、改めて調べた上で記事にしようと思います。
    近日中に更新しますのでしばらくお待ちくださいね!

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