矛盾?した状況


 フランスと言えば、ファッションの最先端を連想される方も多いことでしょう。ただ、そんな中で意外と
お粗末なのが散髪(整髪)を行う理美容師の技術です。
 どういう事かと言いますと、日本に比べ上記職業の人々の技術に大きな格差があるのです。
誤解を恐れずに言えば、これは店が有名であるかどうかや値段に依拠するものではなく、同系列店で
も当たりはずれがあり、それもかなり高い確率ではずれにあたってしまうのです。
 日本では髪を切る際に通常の(髪を切る)はさみだけでなく、すきバサミを常用しているかと思います
が、フランスでは(はずれの場合)このすきバサミをほとんど使用しないばかりか髪を水平に切ってしま
って終わりというにわかには信じがたいケースがあるのです。
 また、日本には商売として成立しないであろう論外のお店もあります。日本でしたらTVなどの通信
販売でみかけるバリカンセットで髪を切るのです。ただし、値段は7~8ユーロと格安の為、そこそこ
の需要はあるようです(^-^ヾ
 どうしてこのような状況が存在するのか、不思議で仕方なかったのですが、偶々知り合った在仏の
邦人美容師から教わった話で多少納得がいきました。
 
 まず、邦人を含むアジア系の人々と欧米系の人々では髪の本数に大きな違いがあるのです。アジ
ア系の人々は概して髪にボリュームがある為、まず髪をすいてボリュームダウンし、それから髪を切
る必要があるのですが、欧米系の人はアジア系ほどボリュームがない為髪をすく必要がなく、しかも
適当に切っても(技術が低くても)馴染んでしまうので、技術が低くてもさほど問題になりにくいのだそ
うです。
 確かに欧米人で髪を短くしている人の中には、決してハ○ているわけではないのに地肌が丸見え
の人も見受けられるので髪のボリュームと髪質に大きな差異があるアジア系の人々は、そういった
サービスに妥協できない場合、少ないながらも存在する高い技術をもった美容師を探して切ってもら
うか(スペイン国籍の人など移民の人に多いです)邦人経営の美容室(で整髪してもらうぐらいしか手
段がないと言えるでしょう。


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