あなたの年齢では…


 ストの規模やら逮捕者の数が取り沙汰されていますが、個人的な感想では2003年のストに比べ
て規模がおとなしく感じます。3年ぶりなもんだから騒いでるのかなヾ(・・;)ォィォィ
それよりも深刻なことがあります。そう、ビザ取得&滞在許可証の更新です。
ここ最近チラホラ耳に入ってきてるんですが、ビザ申請で拒否されるケースが増えてきています。それ
も結構手厳しい理由で拒否されているようなんです。具体例を挙げます。
①学生ビザ申請の場合
「あなたの年齢ではまっとうな学生生活を過ごせるとは思えないので申請を却下いたしました。」
※20代後半以上の申請者に対して告げられているようです。
②滞在許可証申請の場合
語学留学の場合、以前は1年間有効の滞在許可証をもらえてましたが2006年3月1日現在、最大で
半年分の滞在許可証しか発行されません。
また語学留学でない人であっても滞在許可証がなかなかもらえなくなってきています。


原因として大きいのは、昨今の留学生の規制が厳しくなった事にあります。とりわけ目立つのが
語学留学生。実質不法滞在と変わらない人が相当数に上っているというのがその理由です。
ちょっと乱暴にまとめると、フランス政府側は生活費や学費などフランスで消費する分は歓迎しても
不法労働などで雇用の機会を減らすのは断固阻止!(いわゆるご都合主義ですね)
そういうわけで、今まで年に1回でよかった滞在許可証の更新も年に2回になりました。1年間勤
勉に学校に通っている人にとっては余計な手間(長時間待たされるし面倒くさい)が増えたくらい
で済みますが、滞在許可証の更新だけを目的に学校へ登録していた人たちは最低でも半年は学
校へ勤勉に通う必要(今までよりもお金がいる)が出てくるので大きな負担が予想されます。
以前は3ヶ月分の学費をとりあえず納めれば1年滞在出来ていましたが、今は最低でも8ヶ月分の
学費を納める必要がありますので結構な違いですね(^-^ヾ
実際留学でフランスに滞在している人の多くは、就職先や研修先を求めて活動してる場合が多い
んですが、労働許可がなかなか下りない国ではとりあえずビザを取得して活動するのは日常茶飯
事ですし、今まではフランス政府側も見て見ぬ振りをしていた所があるので、何だかなぁというのが
正直な感想です。
なぜか?
滞在許可証の更新の際には必ず学校の出席証明書(滞在期間中どのくらい出席したのか)と学位
など成績証明といった書類の提出が必要です。
語学学校に限らず、音楽や料理の学校でも同じ学校で更新し続けることは難しくなってきています。
そうなると学校を変えないと滞在許可証の更新ができないということになりますね?学校を変えると
いうことはそれだけお金も動くということです。(語学学校の場合は学校を変えても2年以上は無理な
場合があるようです。)
ぶっちゃけ、フランス政府の本音として外国人がフランスに滞在したいのならもっと金を出せ!!
そう言っている様に見えて仕方がありません。


“あなたの年齢では…” への2件のフィードバック

  1.  なるほどね・・観光客よりも着実なのが、留学生からお金をとる方法かもね。でも、公国立の学校だと年間の学費もかなり安いし、アロカシオンも比較的簡単な手続きでもらえる事を考えると、我々学生はかなりフランス国民の税金の恩恵にも預かっているから、まぁまだ納得できる範囲なのでは?
     それよりか、サルコジの思惑通り、そんな法案で“優秀な外国人だけを選択する”ことができるのか、疑問です。その奥には移民の受け入れなど、複雑な要素が絡んでそうでなんかキナくさい・・

  2. ここはぜひとも押し戻したいところですね。
    でも、不法滞在&不法労働が後を絶たないのも事実。
    バランスが難しい(>_<)

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