HOTEL PARIS OPERA の悲劇から1ヶ月経過


パリのホテル火災で女逮捕 失火を認める供述
 【ブリュッセル19日共同】パリからの報道によると、パリ警視庁は19日、多数の死者を出したパリのホテル「パリ・オペラ」の15日未明の火災で、ホテル支配人の息子の女友達を逮捕したことを明らかにした。警察は失火と過失致死傷の容疑で捜査しており、この女性が自身の過失で火災が起きたことを認める供述をしたという。
 19日の警察発表によると、死者は24人に上り、その多くが子供だった。
 警察筋によると、逮捕された女性は31歳。ホテル内で支配人の息子とけんかし、腹立ちまぎれに投げた服にろうそくの火が燃え移ったとみられる。警察への匿名の通報に基づき逮捕された。

デーリー東北新聞:FLASH24:国際より引用





 普段なら読み飛ばすところですが、このホテルには思い出があり、1ヶ月経過した今ほとぼりも冷めた
のではないかと現地へ足を運んでみました。
ところが、私の予想に反してホテルの前には鉄柵が張り巡らされ歩くことはできても車は通れなくなって
いました。
そこで私の目に飛び込んできたのが…


















↓ブロックで無造作に封鎖された正面玄関(扉の手前に熊のぬいぐるみが転がっています)



↓正面玄関上部





↓ホテル全体





↓献花台のようになった鉄柵





↓亡くなった子供の写真(鉄柵に貼り付けられていました)



大規模な火災の跡が今も生々しく残ったままです。
また、ホテルの正面玄関を挟むようにして、店が1階部分にあるのですが、3軒閉まっていました。
私が初めてフランスへ降り立ったとき、最初に選んだ宿泊先であったこのホテル。
日本で買ったガイドブックを参考に、移動に便利そうということで宿泊しました。


↓ガイドブックにあった紹介文



私が利用したのは、2001年の4月。ガイドブックに記載のあった値段を大幅に上回る値段を提示してき
たので、理由を聴くと、「同じガイドブックをもった客が最近たくさん来るから値上げした」と率直な返答。他
にも見てから決めようと探したところ、もっと雰囲気が良くてこのホテルよりちょっと安いのに簡単な朝食
がついてくるホテルを発見! しかし満室だったため、やむを得ず宿泊したのがこのホテルです。


↓当時の領収証









 ここには2泊しましたが、初日にお湯が出ない部屋をあてがわれ、部屋をかえてもらったりしたもののお
世辞にも居心地のいいホテルとは言えず、やっと空きの出た目当てのホテルに移動すると私同様同じホ
テルに移ってきた日本人とばったり遭遇。前のホテルですれ違うことはあっても、会話を交わさなかった
のに、向こうから




   「あのホテルひどかったよね?」
私 「ええ、ここと比べると雲泥の差ですね」




私よりかなり年の離れたその人は、私がホテルをチェックアウトするときに「merci」と言っていたのを耳に
して、心の中で「こんな最悪のホテルに礼を言うなんてバカじゃないの?」って思っていたそうです。ところ
が、私が(向こうからみれば意外なことに)ちゃっかり当人と同じホテルに移っているので驚きのあまり声
をかけてきたというわけです。その後フランスに来た目的とか話していくうちに意気投合して今も関係が
続く契機となった一方で「二度と利用したくないホテル」とお互いの記憶に残ったホテル。
 私からみれば不幸にも発生した事故というより、起きるべくして起きた事故と思えて仕方がありませ
ん。不幸にも被害に遭われた方々の無念さを思うとやりきれないです(>_<)


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